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2006年05月28日


又、素晴らしいチケットをゲットしたChris
Naokiが忙しいので、勇んで聴きに行った!

フェドセーエフ率いる、モスクワ放送交響楽団演奏の全てロシアプログラムという代物。
フェドセーエフは、30年にも及び、このオケをロシアのトップクラスにまで育ててきた。
ウィーン交響楽団の首席指揮者も8年もの間務めてきた素晴らしい指揮者である。

会場は、兵庫芸文。そして今回の席は初めて2階席。それも、中央!
おそらく、音響的には1番の席ではないだろうか?
しかし、座ってみると、やはり舞台からはちょっと遠目。
そして、背中はほぼ真っ直ぐで、あまりゆったりは座れなかった(-_-;)

ほぼ満席の会場の拍手で、フェドセーエフ登場!
《祝典序曲「1812年」op.49》チャイコフスキー
この曲は、ナポレオンが、この年ロシアに侵攻し、しかし、ロシア軍総司令官の焦土作戦によりロシア軍の反撃を受けて敗退した史実を音楽で描き、1880年のモスクワのキリスト教会の再建の祝典序曲として作曲したものである。

戦闘の様子。ロシア軍の行進を巧く表現して、最後には、鐘や祝砲が鳴り響き、ロシア軍の勝利を表す所では、このオケの炸裂した盛り上がりを見せた!
やはり、本場、史実に基づいている事があるのか、底抜けの迫力があった!

《弦楽セレナード ハ長調op.48》チャイコフスキー
4楽章にも及ぶ大規模なセレナード
先ほどとうって変わって、弦楽器のみで演奏された。
この曲は、『オオ人事・オオ人事』の人材派遣会社のCMに使われてる曲!(^_-)
とてもしっとり、そして、4楽章では、この主題が変奏されて盛り上がり、
情熱的なフィナーレとなって終わる。

《交響曲第10番 ホ短調op.93》ショスタコーヴィチ
スターリン体制下のソヴィエトを生き抜いた作曲家。ショスタコーヴィチ
色んな交響曲を批判にさらされたり、スターリン体制が望む曲を書いたり、
その苦悩は、今となって彼の音楽を聴くと、分かるような気がする。
さて、そのスターリンの死後書き始めたこの10番。
悲劇的すぎると批評されても、
「人類の使命が破壊ではなく、創造にあると言う現代人の思想や希望を表現しようとしたものだ!」と突っぱねた。

確かに、重い暗い1楽章から始まり、不安感が表現されている2楽章
3楽章では、美しい調べの中に、暗号としてホルンで演奏される。
最後の4楽章では、悲痛な調べから、希望の光のような喜びの音楽になって、
大きい盛り上がりの中、曲は完結する!

やはり、ロシアの民族が味わってきた世界を、ロシア人のショスタコーヴィチによって作曲され、そして、ロシア人の指揮者がそのオケで表現すると言うのは、
巧いとか、技巧的な問題ではなく、味わいとして、これがロシアそのものだろうと痛感した!
バックにズラッと配置した、コントラバスの低音がしっかり重さを表現し、
艶やかな弦、そして力強く、情感溢れる管、
とても個性的なティンパニー、戦場を表すスネアーの力強い響き、
皮が破れるのでは!?と思わせるほどの迫力の大太鼓。
特に打楽器は、今まで見た事も聴いた事も無い演奏だった!

ああ!私なんかが聴くより、Naokiが聴いたらどんなに勉強になっただろうに。。。
ロシアらしいオケ。
きっと、それが彼らの求めるものだったに違いない!

ブラボーコールと拍手の中、
2曲も、やはりショスタコーヴィチの曲を惜しげもなく演奏してくれた。
何度もの拍手が終わり、オケの面々が楽器を抱えて舞台を降りる時も、観客の拍手
私も帰ろうと、席を立ったら、ナンと、フェドセーエフ登場!(@_@)
最後の拍手にも、満面の笑みで答えてくれた彼に、又大きな拍手がなった。。。
 
moscow-fil.jpg
 
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