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2005年11月06日


とうとうその日が来てしまった!
ここ数日緊張が限界に来ていたNaoki

その日は、雨。
しかし、完売なので、客足には影響なく、
駅直結の屋根付きのプロムナードが有り難かった。

前日に、1日目を終了していたNaoki。
Naokiも含め、オケすべてがとっても巧く行って、
素晴らしい出来だった!と喜んではいたものの、
そうなると、2日目が又心配の種にもなったNaokiであった。

私はゆったり、間に合うよう30分前頃に到着。
さぁ、コーヒーでも飲んで。。。
とホワイエに向かうと、
『これから、佐渡裕のプレトークが始まります。お席におつき下さい。』
『エッ!うそ!?』とおもいつつ、
慌てて、1階席中央少し後の、とってもイイ席に着く。

佐渡さん登場☆
『プレトークあるンやったら、もっと早くいっといてくれや。
って言われそうですね。
これから、僕の公演には、プレトークして行きますんでよろしく♪』
そして、曲の説明。リコーダーを持ち出して、佐渡さん演奏(^_-)
スッゴク楽しい語り口。魅力に填る。

『いやぁ、昨日のプレトークは、どうなるかわかりません(^^;)
って言ったんですよ。
でも、スッゴク、良かったんですね。
なので、今日は、素晴らしいです。聴いて下さい♪って言います!
ただし。。。今から言いますが、アンコールはありません。
この曲を演奏するだけで、もう一杯一杯なので。。。(*^_^*)』
と、笑顔で締めくくった。

まずは、
ラヴェル《ボレロ》
Naokiは、銅鑼を担当。
スネアのタンタタタ、タンタタタ、タンタンのリズムが、
最初から最後まで変わらなく続き、
最初はかすかな音で、遠くから聞こえてくる感じを表現。
一つ一つの楽器が、音色を紹介するかのように、
2つの旋律のみを、繰り返し聴かせて盛り上げていく。
最後に、すべても楽器大音量で、盛り上がって終わる。
そう、Naokiは、最後に登場♪

前の《第9》に比べて、それぞれの楽器のレベルそしてまとまりがグンとup♪
聴き応えのある魅力的なオケになっていた!
勿論、人数も、本来のオケの倍増!
そして何よりも、コンマスはパリ管から、ウィーンフィルから、トロンボーン、
そして、シカゴフィルの前主席トランペット奏者、御年85才の方まで参加され、
しっかり、若いオケを味のあるものにバックアップしていただけた。

もう最後の盛り上がりなどは、鳥肌が立つような感動で、
最初の曲から何度も拍手。。。拍手。。。拍手。。。

その高揚する気持ちを落ち着けるように、
弦メインで
モーツアルト《協奏交響曲 変ホ長調K.364》
ソリストは、ヴァイオリンに、四方恭子(K芸教授)
ヴィオラに、豊嶋泰嗣(T朋大学院講師)
共に、このオケのコンサートマスターとなられる。

もう、ともかく、このお二人が巧い。
オケの弦は、《第9》で聴いたように、なかなかなのである。
モーツアルトの素敵な旋律が、やわらかぁ~く、繊細に流れてきた。

そして、いよいよ最後
ベルリオーズ《幻想交響曲 作品14》
第1楽章 夢・情熱
第2楽章 舞踏会
第3楽章 野の風景
第4楽章 断頭台への行進
第5楽章 ワルプルギスの夜の夢

Naokiは、鐘とスネア

さて、この幻想と言う曲は、ベルリオーズ本人の経験を曲にした
言ってみれば、私小説じゃなくて、私曲?
美しい女優に恋いこがれた若い作曲家が、想いをめぐらし、
ふられ、アヘンによる自殺未遂で死にきれず、幻覚のうちに
彼女を殺害し、死刑に処される。
地獄で、魔女達の饗宴に参加し、悪魔達は乱痴気騒ぎで、彼の埋葬を祝う。
と言ったもの。

舞踏会の素敵な夢見る音楽、野原で心を癒される音楽。
しかし、すべての楽章に、幻覚となる狂気的な暗さを暗示した面白い曲想
テーマの部分がいろんな味付けで演奏され、最後の第4・第5楽章あたりでは、
ティンパニー2台を4人で、大太鼓2台スネア2台シンバルと、
打楽器を取っても、凄い迫力の演奏であることはわかってもらえるだろう。

さて、Naoki。
スネアは、言ってみれば、オマケ。
あった方がイイというので参加。
メインは、なんと、全音符を鳴らすだけの鐘である。
そう、魔女の鐘。
どこからともなく聞こえてくると言う鐘は、舞台の明るいところではなく、
バンダと言って、舞台の裏。
当然、直接、指揮も見えず、小さなTV画面に映し出される、佐渡さんの指揮を見て、
カァ~~~ンと鳴らすのである。

言ってみれば、簡単の様ではあるが、なかなかどうして冷や汗もの。
まず、思い切り目立つ、又目立たなければならないところでの演奏。
リズムなど狂ったら、それまでの盛り上がりは冷めてしまう。
又、微妙なのだが、音波は遅い。
舞台裏で叩いても、演奏者、観客に届くまでに少しずれてしまうのだ。
これで、いかにNaokiが緊張しまくりだったか、わかってもらえたであろう。

・・・で、終わった!
勿論、素晴らしかった。本当に曲の選曲、組み合わせも良かったからではあるが、
とっても満足のいく、そして、得をした気分で聴けた演奏だった!!!
Chrisはと言えば。。。
ともかく、Naokiが無事出来たことにホッ♪の気分(*^_^*)
アンコールのない拍手が、鳴りやまない中、
2度目の佐渡さん登場。
あ。エエッ!!!
Na・o・ki・・・
佐渡さんが、バンダで、拍手が受けられなかったNaokiを連れて舞台へ。。。
2000名の拍手喝采を、佐渡さんに勧められるがまま舞台前列で受けるNaoki
『美味しすぎるやン☆』
あれだけ、凄い演奏された、ティンパニーや大太鼓の方々より
目立っちゃった!(^^;)
なんて、幸せな奴なんや。。。。
こんな凄いメンバーと一緒に舞台に上がれるだけでも幸せなのに。。。

居場所が無くて、恥ずかしそうに舞台はじに行き、
何度もの拍手、スタンディングオベーションを受ける。
佐渡さんの顔も、満足感と、達成感からか、顔がゆがんだ様に見えた。

本当は、私もスタンディングオベーションしたかったのだが、
素直に何度も、すっくと立ってする外人夫婦の方達とは違い、
立ったら後の人に悪いかな?とか、重いお尻は上がらなかった^^;


今回の公演で、世界有数のオケの素晴らしい方々の音に触れられたこと。
そして、パーカスのメインメンバーの2人のアメリカ人と、友達になれたこと。
Naokiの財産である。

母としては、マエストロ佐渡に感謝!!!
佐渡ラーになる方達の気持ちを知った演奏会だった。




 
20051106.jpg
 
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