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2006年12月10日


速いものである。。。
まだ、洛南で躍起になって観に行った最後の定演からもう4年近く。。。
そんな思いの定演は、Naokiにティンパニを勧めて下さった尾高忠明先生指揮で、
ショスタコの5番。《革命》と言う、素晴らしい企画のものであった。

ここのところ、有り難いのだが、自分の練習がままならないほど、
エキストラの依頼が多く、疲れで病院に行けない位の状況であったが、
やはり、何がなんでもの思いで、打楽器のオーディションで、
ショスタコのティンパニをget!したNaokiだった。

オケの練習は、本番の数日前から尾高さんの的確な指示のもと
しっかりさらって来ていた。

さて、当日。
こちらも何かと忙しいJoeを、是非にとコンサートに呼んだ母であった。
席は自由席。仕方なく、先に席取りに出かけた母であったが、
にゅあ~~~んと。やってもうたぁ~~~。。。
携帯を忘れてきてしまったのである(T_T)
京都コンサートホールがどこにあるかも知らないJoeに、後で携帯に送るし!
と言い残して出かけたのであった(-_-;)
結局、連絡のないまま、大人の彼は、何とか無事に2曲目から鑑賞となった(^^;)

モーツァルト《交響曲 第35番 ニ長調【ハフナー】KV.385》
とても、モーツァルトらしい癒される交響曲
打楽器は、ティンパニのみ。
このコンサートの前菜的な感じで、とても巧くまとまっていた。

モーツァルト《ミサ・ブレヴィス ハ長調【すずめミサ】KV.220》
どーーーっと、バックにコーラスが入り、
12月らしい華やかさに、4名の声楽のソリストが入って、
心が洗われるようなミサ曲が始まった!
【すずめミサ】と言う聞き慣れない呼称
これは、鳥のさえずりにも似たヴァイオリンの装飾音型に由来するもので、
陽気な印象も与えるミサ曲である。
荘厳な中に、楽しさもあり、モーツァルトの時代の素敵なミサ曲だった。

さて、いよいよ、
ショスタコヴィッチ《交響曲 第5番 ニ短調 Op.47》
オケも大編成になり、中央のティンパニにはNaokiが

ショスタコヴィッチを聴くにあたり彼の時代背景は無くして考えられない。
スターリン体制下のソ連において、作曲家として生き残っていくためには、
大衆を鼓舞して社会主義体制を賛美する楽曲を作らねばならなかった。
これに、素直に従わなかったショスタコが、
有る意味、社会主義を鼓舞するようにも取れるこの曲を書き、
しかし、その中で、その深い意味あいとして、『権力に強制された歓喜』であったり、
その皮肉に満ちた批判が、この曲の中で歌われているように言われている。
それが、ただ単なる歓喜ではなく、単純な鼓舞でもないところに、
魅力が溢れていると私は感じる。

第1楽章 
Naokiが、『尾高さんの指揮で、弦の音まで変わって来た!』と教えてくれた
素晴らしい弦の響きで、あの緊迫感のある主題が演奏され、
舞台の中の演奏に引き込まれて行った。。。
第2楽章
力強い主題は、いろんな味付けで次第に色を帯びてくる。
ソロのヴァイオリンもナカナカの魅力
第3楽章
ここでは、弦や木管が叙情的に語り、しかしただ美しいだけでなく、
底に流れる不安感やらが、巧くかみ合って、この曲を厚みのあるものにしている。
第4楽章
いよいよ今までの序章で、沸々と湧いてきた物の集大成!クライマックスである。
Naokiのティンパニは、この主題をより一層厚みのある物にするのに、
充分のものになっていた!
ティンパニの体に響く低音は、弦の緊迫感を表す高音と呼応して、盛り上げ
ピアノの荒々しい音、木琴の非常なまでの耳に残る音が続く。
スネアドラムのリズムは、兵士の足音が迫り来る様子を表し、
金管や、木管。そしてコントラバスの迫力有る音は、
どんどん曲を盛り上げていった!
尾高さんの指揮も、いよいよ全身全霊をかけて、みんなを引き込んでいく!
完璧な盛り上がりの中、ズシーンと重いティンパニと共に終わった。

素晴らしかった!
それぞれが、しっかりその意味を理解し、曲として完成させる。
各パートが、これだけしっかり際立った演奏が出来たのも、
尾高マジックのなせる技なのだろうか。。。
尾高先生のあの真摯な決して奢らない気骨が、
そのまま演奏に現れた素敵なコンサートだった!

何度も何度もの拍手の中、各楽器を紹介し、ティンパニのNaokiが立つと
何やらより一層大きくなった拍手。。。
満足げなNaokiの中に、4回生としての達成感と、更なる挑戦を感じたChrisだった。

そして、今回嬉しかったのは、
各パートのトップを務めていたNaokiの友人達の素晴らしさ!
この4年間で、それぞれがレベルを上げ、成長を遂げた様。
こうして、彼らとオケをすることは、これが最後になるのかと思うと、
何やらとても寂しい気持ちになった。。。
しかし、色んなところで、しっかり活躍してくれることを期待するChrisだった。

p.s.
このオケには参加は無かったのだが、今年の京芸生はただ者ではなかった。。。
ピアノ科の河内仁志君が、日本音コン1位・野村賞・井口賞・河合賞
作曲学科の山根明季子さんが、日本音コン1位・増沢賞・明治安田賞
増田真結さんが、現音作曲新人賞
・・・と、活躍!
Naokiも負けてられないよぅ~~~~(^^;)
 
syosutako5teien.jpg
 
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