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2004年12月10日


1万人の第九の感動もまだ冷めやらないこの日。
Naokiが、オーディションでティンパニーを演奏することになった定演に、
ワクワクしながら、出かけていった。。。
開演は夜7時。
京都コンサートホールは、エントランスの明かりが
京都らしい情緒をかもし出していた。

今回は、2つの大曲による編成。
合唱と、独唱を主体とした
《G.フォーレ:レクイエム 作品48》
札幌交響楽団の尾高忠明先生たってのご希望の
《E.エルガー:交響曲第1番 変イ長調 op.55》
であった。

まずは、オケのバックにずら~っと合唱団(声楽他、K芸生)
が並び、ソロは、ソプラノと、バリトン。
レクイエムという題材な事もあって、とても厳かな、聖なる響き、合唱である。
パイプオルガンも入ってのオケは、教会の賛美歌を聴いてるようであった!
そして驚いたのが、オルガン。
背面に位置する会場に備え付けのパイプオルガンは、
てっきりそこの中央で弾く物と思っていたのだが
(実際そこで聴いてらっしゃるのを観たことがある)
今回のオルガンは、舞台向かって右に位置し、
それに連動して、背面の大きなルーバーのような扉が開閉するのだ!
なるほど、オケの音にとても馴染んで、素晴らしい効果を出していた☆

バリトンの彼は、以前のソロの時は、カウンターテナーをされた方。
圧倒的な存在感。素晴らしい歌声で、ぐいぐいフォーレの世界に導いてくれた。
ソプラノの彼女も、澄んだ通る歌声は、この楽曲にぴったりだった。
又、合唱も、私達がしたコーラスのレベルを遙かに超え(まぁ、当たり前^^;)
ソプラノなど、なんの濁りもなく、澄んで一つの音に聞こえた!

静かな、どちらかというと暗めな曲であるが、
こんな厳かな12月もイイなぁ~と、感じさせてくれた。

そしていよいよ、エルガー!!!
なんせ、尾高さんは、英国エルガー協会から、
エルガー音楽の普及に貢献したとして、日本人初の
エルガー・メダルを授与されている素晴らしい方☆
又、今回のエルガーは、《威風堂々》で知られるあの清々しさに、
ティンパニーなどの迫力を加味した、なかなかの曲!
『是非これを!』といわれたのも肯ける。
弦・管・打の調和がとれて、とても上手くかみ合った曲だと思った。
最初は、ビオラやチェロ、ベースの音色に、ティンパニーの静かな連打から
落ち着いた気品のある雰囲気から始まり、
ヴァイオリンや、クラリネットが
華やかにしかしあくまで心地よく、旋律を奏でる
まるで、イギリスの静かな庭園か、田舎を散歩している気分。

そして色んな弦管そして、ティンパニーが織りなす風景は、
何度も繰り返される旋律を激しく逞しくしていく。
優しい音。力強い音。Naokiのティンパニーは、なかなかの音を創り出していた!
最後には、その旋律が、ユニゾンのように全体で演奏され、
思い切り盛り上がって終わりを迎える!

しばらく、終わった後も拍手を戸惑うほどの感激だった!
勿論、あの旋律は今でも頭で鳴っている。。。。

よく頑張ったと思う。
いまのNaoki が出来る最高の演奏だった。
まだまだ、音が若いとか、経験が足らないとか、日々勉強であるが、
最後に尾高先生から促されて、観客の皆さんから拍手を頂いたのは、
とてもイイ経験になったことであろう。。。

『お疲れ!』と、終わった後最初に、尊敬するR高の先輩が、
握手をして下さったのがとても嬉しかった!と、
Naokiは疲れが吹っ飛ぶほど喜んでいた。

そして、尾高先生の素晴らしい指揮は、貴重な財産になったことだろう!
 
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