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2005年02月26日


20回記念と言うことで、阪哲郎指揮の院オペを楽しみにK芸に出かけた!
前日は、1時間前から列が出来ていたそうで、ちょっとワクワク♪
何しろ、声楽も、演奏のオケも、院生と卒業生がメイン☆
入場無料なのが不思議なくらいだ!

やはり、会場は少し前に行ったにもかかわらず、満席!
学部生は席を譲るようにとアナウンスされる。。。
何とか右端の席をゲット(^_-)
Naokiは、階段にお座り(>_<)

今回のフィガロは、ナンと3時間もの!(@_@)
間に20分休憩が入るものの長丁場である。

阪さんが拍手と共に指揮者席へ。。。
馴染みの音楽からさぁ始まりである♪
オケは、素直に舞台のオペラに馴染み、
ステージ上で繰り広げられる喜劇?に誘ってくれた。

ただ。。。フィガロが。。。おなかが。。。出てる(>_<)
やはり、いくら声が素晴らしくても、イメージが。。。(T_T)
彼女であるスザンナとの絡みも、セクハラに見えて仕方がない(*_*)
スザンナは、1番出番が多いと思うのだが、ソプラノと言うこともあってか、
線が細い(声の)。。。(-_-;)
回りを固める伯爵(スザンナを横恋慕して我がものにしようとするふとどき者)は、
歌の感じもイメージに合っていてOK!
又、その伯爵の愛が消えかかっているのに悲しみ、ケルビーノと言う少年に愛を告白され、まんざらでも無いけど、伯爵の嫉妬に苦しむ伯爵夫人も、イイ感じ(^_-)
そのケルビーノも女性が演じたのだが、まぁ合格点かな?
ところで、初めて気づいたことがある(^^;)
あの、《フィガロの結婚》で良く耳にする曲は、このケルビーノが、伯爵夫人への憧れに近い愛を歌った曲なのである!

全体の感想は、ちょっと不完全燃焼(-_-;)
長かったのと、意味はよく分かったものの、舞台横に出てくる字幕を読むのに疲れてしまい、折角のアリアで眠気が。。。(*_*)
最初の頃より、後になってからの方が、乗ってきて良かっただけに残念である。

キャストは、前日ととか、1日のうちに幕によってとかダブルキャストであったのだが、やはり前日の方が、フィガロのキャスティングは良かったようだ。。。残念!

又、この時代のイメージにサッと連れて行ってくれた楽器があった!
チェンバロである☆
ところが・・・なんと!
指揮者の阪さん自ら演奏されてしまった!!!(@_@)
されてしまったというのは、ちゃんと演奏者は決まっていたのだが、
急遽本番では、阪さんが。。。
思い入れもあり、きっと本人がやりたかったのでしょう。。。
と言う見解(^^;)

その思い入れを、プログラムの文章を読んでお計り下さい。

《ホームグランド》
この講堂で本番を迎えるのはいつ以来だろう。
 当時、作曲専修の学生だった僕にとって、本来は講堂で演奏することなど考えられないはずなのだが。
指揮者志望だった僕は、四芸祭、芸大祭など機会あるごとに、当時の学部長先生の名を
勝手に拝借しだイ・ワプチ合奏団”などの有志のオケを指揮していた。
また学内行事の室内楽、独唱、独奏中心だった「火曜コンサート」では、異例中の異例、モーツァルトの「2合のためのピアノ協奏曲」を指揮したり、当時できたての大学院の、10程も年上の院生の試験のピアノ伴奏等をさせていただいたこともあった。
そういえば冬の定演で拙作「木管五重奏曲」を同級生に演奏していただいたこともあった(実はこちらが本業だったのだか!)。ドキドキしながら客席で
聴いていて、最後にお辞儀だけしたのは後にも先にもその1回限りで、なんとも気恥ずかしかったっけ。

しかし何といっても一番の想い出は、3年間のミュージカルの本番と4回生の時の喜歌劇Fこうもり」だ。その2幕の歌のゲストに常森・蔵田両教授、舞踏会のゲストには学長をはじめ、音楽美術両学部長、学生課長、学食のチーフをお招きして大いに盛り上かったのも、ついこの間のように思えるのが不思議だ。
これらの舞台作品とそこでの経験がその後の僕の進路を決定的にした。
舞台や劇場の持つ面白さ、怖さ、興奮や感動などに取り憑かれたといっていい。
またそれを実現させるために、多岐に渡る専門分野の技術はもちろんのこと、広報、宣伝にいたるまであらゆる作業を、学部、回生はもとより、時には先生との垣根さえも越える連携、一体感、チームワークで創りあげようと努力した。

その中心にはいつもホームグランド、この講堂があった。

あれから15年…今度は指揮者志望の学生としてではなく、卒業以来初めてこの講堂で本番を迎える。
 今回、友情出演させていただくにあたって、当初、作歌する演出家、松本重孝氏との共同作業を楽しみにし、若い学生さん達と同じ舞台に関わる共演者として、最愛の作曲家モーツァルトの傑作「フィガロの結婚」を創ろうと思っていた。
事実それは変わらないか、15年前の当時、公演前には朝から晩まで入り浸り、ここで寝ようかとさえ思ったこともあるこの講堂か、僕を呼び戻したような気もしている。
 すべての基本をここで学ばせていただいたという感謝の思いに言葉は尽きないか、歴代学生の名&迷演奏を刻まれたこの講堂に、どんなモーツァルトを新たに刻み込めるのだろうか。
その結果、舞台の出演者から、客席から、僕と同じように舞台作品の持つ魔力に取り憑かれる人が1人でも出てくれたら、誰よりも講堂が齢んでくれるような気がする。
そんな演奏かできるよう願っている。

ベルリンにて  阪哲朗


 
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